変形性膝関節症の、膝以外で見るべきところ
2023/05/01
「膝が痛くて、長く歩けない」
「休まないと次の一歩が出にくい」
そんな相談を受けることがあります。
先日来られたのは、
70代前半の女性の方でした。
10分ほど歩くと、
両膝に痛みが強く出てしまい、
途中で休憩を入れないと
歩き続けることが難しい状態が続いていたそうです。
病院では
変形性膝関節症と診断され、
注射などを続けてきたものの、
大きな変化は感じられず、
できれば手術は避けたい、
という思いで来院されました。
膝だけを見ないという視点
当院では、
膝の痛みがあっても、
膝だけを切り取って考えることはしていません。
なぜなら、
膝は体の中で
多くの負担が集まりやすい位置にあるからです。
実際、
膝の違和感が長く続いている方を見ていくと、
いくつか共通する体の使われ方が重なっていることがあります。
体の使われ方に見られる重なり
この方の場合も、
・背中が丸まりやすい姿勢
・股関節の動きが小さい
・脚のラインの崩れ
・足のむくみ
・腰の違和感
・足元の不安定さ
といった状態が、
いくつか同時に見られました。
一つひとつは
それほど強い違和感でなくても、
そうした使われ方が長く続くことで、
結果として膝に負担が集まりやすくなります。
膝は「支え続けている場所」
膝は、
上半身と下半身をつなぎながら、
日常動作を支え続けている場所です。
股関節の動きが小さくなる。
腰や背中が固まりやすくなる。
足元が安定しにくくなる。
そうした状態が重なると、
膝がその分を引き受ける形になります。
膝が悪いというより、
膝が働き続けている結果として
痛みや違和感が出ている、
そう捉えることもできます。
当院では、腰や関節を「原因」として切り取らず、
体のつながりの中で状態を見ていくことを大切にしています。
動きを無理に増やさない
膝の痛みがあると、
「鍛えたほうがいいのでは」
「ストレッチをしたほうがいいのでは」
と考える方も多いかもしれません。
ただ、
体全体が固まったままの状態で
無理に動きを増やすと、
かえって負担が増えることもあります。
まずは、
体が動きやすい状態に近づくこと。
そのうえで、
日常の動き方を少しずつ見直していく。
そうした順番を大切にしています。
年齢だけで決めつけない
年齢を重ねると、
体の変化は誰にでも起こります。
ただ、
動きにくさや痛みの出方は、
年齢そのものよりも、
これまでの体の使い方や
今の生活の重なりによって
違いが出ることがあります。
膝の痛みをどう捉えるか
膝の痛みも、
体からの一つのサインです。
症状を急いで消そうとするのではなく、
体がどんな使われ方をしているのかを
一度立ち止まって見てみる。
体全体のつながりから見ていくことで、
これまでとは違った方向性が
見えてくることもあります。
体を部分ではなく、
つながりの中で見るという考え方については、
こちらにまとめています。
松江市の整体院
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